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対談

2024.10.18

《対談》パッケージデザインの魅力

スタッフインタビュー(2)「デザイナー」編

enroundのスタッフが一つのテーマを元に対談を行う企画。
日々のデザイン制作から得られた気付きを通して、それぞれのデザイン観や思いを語り合います。
第二弾となる今回は、デザイナー暦15年以上のベテランデザイナーでもありアートディレクターの「松井愛」さんに岡部こぐりがインタビューします!

眺めているだけでその土地に訪れたような旅行気分に。

岡部:前職では食品会社でデザイン制作をされており、包材の知識も豊富な松井さん。
enroundでは食品パッケージといえば松井さん!と言われていますが、
パッケージの魅力はどんな所にあると思いますか?

松井:それは嬉しい呼び名!(笑)
パッケージってただ綺麗なだけじゃなくて、商品の鮮度を守るとか、持ち運びやすさとか
開けやすさっていう実用的な面もすごく大事だと思っていて。
それでいて、デザインの美しさと機能性が上手に組み合わさってると「おっ、いいな」って感じることが多いかなあ。

岡部:確かに、美しさだけじゃなくて、使いやすさも重要ですよね。
視覚的なデザインが消費者に与える影響についてはどうお考えですか?

松井:色とか写真、イラストなんかを使って商品の美味しさや新鮮さを視覚的に伝える役割がパッケージにはあると思う。
上手にデザインされたものは、それを見ただけで「これ美味しそう!」って感じさせることができる。
私も、そういうパッケージを見ると、思わず手に取って、気がついたら買っちゃってることがよくある。

岡部:なるほど、松井さんでもそんなふうにパッケージに引き込まれることがあるんですね(笑)。
では、文化や伝統とパッケージデザインって、どんな関係があると思いますか?

松井:いい質問だね!
実は、パッケージにはその国や地域の文化とか、伝統が反映されてることが多いと思う。
例えば、和菓子とか日本茶のパッケージって、和の美しさや伝統がデザインにちゃんと表れてるんだよね。
それを手に取って眺めてるだけで、その場所に行った気分になれるというか、ちょっとした旅行気分を味わえるのがいいところだと感じているかな。

岡部:なるほど、ただの包装じゃなくて、その土地の文化や歴史も感じられるんですね。
そういうパッケージデザインって、見てるだけで楽しいですよね。

松井:そうだね。パッケージデザインって、商品を保護するだけじゃなく、その土地や文化に触れるきっかけを与えてくれる、そんな重要な存在だと思う。

さいごに

松井さんは紅茶好きが高じて、国内お茶ブランドで8年間パッケージデザイナーとしてご活躍され、
ご結婚後、仙台や新潟に移住しています。
デザイン力だけでなくその地を深く理解する洞察力や、商品を手に取るユーザーがどんな暮らしをして、どんな商品を求めているのか・・・
各地の暮らしや文化に触れる日々を送る中で、デザイナーとしての眼差しも磨かれてゆくものなのかもしれません。

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